さくらのねがい【完】
咲希ちゃんが亡くなってから2週間ぶりに中学へ登校したときのこと。
全校生徒が私の姿を見ようと教室まで来たこと。
校内で聞こえる声。
咲希ちゃんと仲の良かった子たちからの視線。全部前とは違った。
2週間ぶりに登校したその日、明日香ちゃんに言われた。
「あんたがいなくなればよかった。あんたが死ねばよかった。
あんたみてると咲希ちゃんのこと思い出す。」
「ごめんなさい、ごめんなさい、」
謝ることしかできなかった私、だから容姿を変えた。
髪の毛は伸ばして、目元が一番似てるから大きなメガネをかけた。
存在感を無くすために地味にしたつもりだった。
「咲希はお前のせいで死んだんだ。
お前なんか庇わなければ今生きてた。
もう咲希には一生会えない。どうしたらいい?」
雄介くんの言葉に私なりにだした答え。
「ごめんなさい、私が咲希ちゃんの代わりになるから。なんでもする。」
顔だけが似ていた私なりの償いだった。
優しくて楽しそうにしている雄介くんに戻ってほしかった。
私が生きていることで不幸になった人がこんなにもいる。