さくらのねがい【完】
ストレスで声が出なくなって笑えなくなった。
なにもできなくなった。やる気がなくなった。
毎日早く家族に会いたいと思ってた。
誰にも会いたくなかった。
それでも学校には通い続けた。
咲希ちゃんは学校が大好きだったから、咲希ちゃんがしたかったことは全部自分がしようと決めていた。
1年経つと周りからは可哀想だなんて言われるようになった。
よく言えば落ち着いた。
なにも言われることはなくなったし、寧ろその話はタブーになっていた。
1年間通院してなんとか声は出せるようになって、海斗とサラちゃんのおかげで徐々に笑えるようになった。
私が席につくと同時に明日香ちゃんは謝った。