🌸さくらのねがい🌸
「夜遅くまでごめんね。
乃愛ちゃんにもごめんねって伝えておいて欲しい。」
時計をみると深夜1時半になっていた。
かなり疲れた顔をしている咲桜。
「乃愛のことなら気にしなくて大丈夫。
俺ら家族はいつでも咲桜の味方だから。
明日は学校だけどゆっくり寝て、おやすみ」
「うん、ありがとう、おやすみ」
咲桜の家をでて隣の自分の家へ帰ると姉がリビングにいた。
「海斗もあまり自分を責めないように」
姉に見透かされていた。
「おーう。ありがとう、車」
「ううん、私はこれくらいしかできないからさ。」
「咲桜も乃愛にありがとうって言ってた。」
「いつでも頼ってね、可愛い妹。」
家族ぐるみで仲が良かった俺ら兄弟。
乃愛は一番上の姉で俺とは7つ、兄の卯月《うづき》は3つ離れている。
特に乃愛は妹がずっと欲しかったらしく、咲桜たち双子を可愛がっていた。
この夜、あまり眠れずに朝起きると玄関ドア前に咲桜に貸したジャージが置いてあった。
咲桜は学校に来なかった。