🌸さくらのねがい🌸
慎ちゃんに抱きしめられて、
その後目撃していたクラスメイトにはなにか噂されていた。
昼休み、私は逃げるように屋上へ行く。
またサラちゃんは心配そうな顔をしていた。
「ねえ、なにあの金髪!」と怒っていた。
「幼稚園から小学4年生まで一緒だった幼馴染。」
「でもさ、あの人、
宝物を見つけたみたいに大切そうに見てたよ。
咲桜ちゃんのこと好きなの?」
「それはないと思う、咲希ちゃんに似てるからじゃない?
ずっと咲希ちゃんのことが好きって告白してたくらいだし。」
「え?そうなの?私にはそんなふうに見えなかったけど。」
幼稚園の頃から咲希ちゃんに直接「好き」と言っていた。
「室井くん海斗とも仲よかったんだ?」
「うん、いつも4人で過ごしてた。
幼稚園のときバスが一緒だったんだ。家が近くて。それからずっと。」
「そっか。でもさ、あのハグはないよねー。」
「ほんとだよー。超恥ずかしかったんだけどー!」
「咲桜ちゃん嫌なことコソコソ言われてない?」
「うん、大丈夫だよ。ありがとね、サラちゃん。」
本当は傷つくこと言われたけど、嘘をついた。
事実も多いし。
「急にイメチェンして調子乗ってる」とか。
「光井くんと幼馴染ってだけで一緒にいて、
付き纏われている光井くんが可哀想」とか。
「宮下さんの事故のこと知ってる?」とか。
もう慣れてしまった。