【BL】お前なんか嫌いだ
「俺に会いに来てくれたの?」
「違う」
「じゃあ何でここにいるの?」
「だから……たまたまで…」
「翠惺は寮で実家だって方向違う。こっちの方面に来ることないだろ」
図星過ぎて何も反論出来ない
「今日のカラオケ俺やっぱり行けない」
「そっかー了解」
羽玖に抱き着いていた女子はそう言って校舎へと戻って行った
「翠惺、会いたかった」
「………」
ここで、俺も会いたかったと言えない自分が不甲斐ない
「羽玖……その…」
ごめんとせめて一言伝えたいのに上手く吐き出せない
「翠惺俺、翠惺がどんなに嫌がっても翠惺の傍に居たい」
「そ……れは」
「罪悪感と責任感って言いたい?違うよ。本当に翠惺が好きだから」
「羽玖……」
「翠惺は俺が嫌い?」
嫌いな訳ない
好きだ
「お前なんか嫌いだ」
どうして言えないんだろう