エラー・ライフタイム


佐伯(さえき)さんは、私の家庭教師。

私は今12歳、中学一年生くらいだ。
   
学校は行けずに、家庭教師さんに勉強教えてもらっている。

嘘ついて、ね。

スミレが「ニ学年上の勉強よ?絶対役に立つわ。」と言ってからずっとニ学年上の勉強やってる。

つまり、佐伯さんにとっての私は、中学三年生ってこと。

難しそう、って思うでしょ?

でも、そんなことはない。

だって、幼稚園のころからニ学年上の勉強、やってたからね。

私にとってはこれが普通の勉強だし。

佐伯さんは、すごい真面目で厳しい大学生だ。

でも、わかりやすく教えてくれる。

———ガチャリ

リビングのドアが開く。

「おはようございます。渚さん。」

「おはようございます。佐伯さん。」

ニコッと懐っこいような笑顔をうかべる。

ここでの私の名前は、「大河渚(おおかわなぎさ)」。

中学校三年生。
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