冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい
美桜が実家に向かうために降りた駅では、父と新宮順一が車で迎えに来ていた。
本当は駅で父親を説得したら、すぐにでも恭司の元に戻りたかったのだが……。
(お父さんたちに拉致されてしまった……)
そうして、新宮家の本家に連れてこられてしまったのだ。
美桜は無言のままだったが、新宮部長と美桜の父はところどころ会話をしていた。
「坊ちゃん、もうすぐですね」
「梅田、僕ももう三十近いし、坊ちゃんはやめてほしい」
「ああ、申し訳ございません」
美桜の前では威厳のある父だが、順一の前では付き従う執事のような雰囲気で、なんとなく違う世界を一コマを見せられているような気になってくる。
(お金持ちのお坊ちゃんの運転手さんみたいな雰囲気ね)
車は駅から山手の方へと向かっている。
もう三十分近く車は走っているはずだ。
シンとして殺伐とした車内の中、美桜は膝の上に置いたバッグの中をチラリと確認する。
(ミオちゃん、最初は怯えていたのに、もうすっかり眠っちゃってる)
どうやら美桜が黒猫ミオをバッグに忍ばせていることに、順一も父も気づいていないようだ。
恭司の話を思い出すに、順一と一緒に子どもの頃に猫を飼っていたはずだから、嫌いではないだろう。
けれども、美桜の父は「猫は毛が舞う」と言って好んでいなかった。見つかったら、ミオは外に放り出されてしまうかもしれない。
美桜の胃がぎゅっと縮こまる気がしていた。
(どうかこのまま静かにしておいてね、ミオちゃん)
しばらく経った場所に、高層マンションが立ち並ぶ場所がある。その一角に高い柵に覆われた庭園のような場所があった。巨大な門扉から車で中に入ると、だだっ広い土地が拡がっている。庭にはいくつか家屋が立っており、ところどころに橋のかかった池があり、その周囲に季節の花や木が生えていた。
そうして、奥に向かう途中、道の左右が木々に覆われてしまった。
まるで何かのテーマパークへと誘われたかのような気がしたけれど……。
(ここがもしかして全部、新宮家の土地なの……?)
本当は駅で父親を説得したら、すぐにでも恭司の元に戻りたかったのだが……。
(お父さんたちに拉致されてしまった……)
そうして、新宮家の本家に連れてこられてしまったのだ。
美桜は無言のままだったが、新宮部長と美桜の父はところどころ会話をしていた。
「坊ちゃん、もうすぐですね」
「梅田、僕ももう三十近いし、坊ちゃんはやめてほしい」
「ああ、申し訳ございません」
美桜の前では威厳のある父だが、順一の前では付き従う執事のような雰囲気で、なんとなく違う世界を一コマを見せられているような気になってくる。
(お金持ちのお坊ちゃんの運転手さんみたいな雰囲気ね)
車は駅から山手の方へと向かっている。
もう三十分近く車は走っているはずだ。
シンとして殺伐とした車内の中、美桜は膝の上に置いたバッグの中をチラリと確認する。
(ミオちゃん、最初は怯えていたのに、もうすっかり眠っちゃってる)
どうやら美桜が黒猫ミオをバッグに忍ばせていることに、順一も父も気づいていないようだ。
恭司の話を思い出すに、順一と一緒に子どもの頃に猫を飼っていたはずだから、嫌いではないだろう。
けれども、美桜の父は「猫は毛が舞う」と言って好んでいなかった。見つかったら、ミオは外に放り出されてしまうかもしれない。
美桜の胃がぎゅっと縮こまる気がしていた。
(どうかこのまま静かにしておいてね、ミオちゃん)
しばらく経った場所に、高層マンションが立ち並ぶ場所がある。その一角に高い柵に覆われた庭園のような場所があった。巨大な門扉から車で中に入ると、だだっ広い土地が拡がっている。庭にはいくつか家屋が立っており、ところどころに橋のかかった池があり、その周囲に季節の花や木が生えていた。
そうして、奥に向かう途中、道の左右が木々に覆われてしまった。
まるで何かのテーマパークへと誘われたかのような気がしたけれど……。
(ここがもしかして全部、新宮家の土地なの……?)