冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい
彼女の頬に彼がそっと頬ずりしてきた。
「恭司さん……」
「美桜」
少しだけ顔を横にすると、二人の鼻先が触れ合う。
見つめ合うと、啄むような口づけを交わしはじめた。
しばらくすると、そっと離れる。
後ろから伸びてき両手が、彼女の襟元を開けさせると、美桜の白磁のような乳房がふるりと露わになった。
「恭司さんっ……」
「美桜……もう俺のそばから離れないでほしい」
「その……恭司さん、お母様のことがおありなので、女性に対して責任をとりたいと思われているのは重々承知なのですが……」
「どうした?」
「初めてを奪った責任をとりたいなとか、お家騒動に巻き込んじゃったなとか……そういう義務的なもので結婚したいのなら……お断りしたいかなって」
「断るって何を?」
「……結婚を」
恭司の手がピタリと止まった。
しばらく無言だったが……。
「あんた、初めての相手と結婚するのが夢だったんだろう?」
「そうなんですけど……好きだって言われてないですし……」
美桜はそっと俯いた。
(恭司さんの初恋の女性じゃなかったからって……子どもっぽいワガママだって分かってはいるけど……)
すると……。
「好き……そうだな。好き、か」
恭司の囁き声にドキドキしてくる。
「そうじゃないな」
「そうじゃない……!」
美桜はショックを受けた。
おかしなことを聞かなければ良かったと後悔する。
(自業自得だって分かっているけど……)
シュンと項垂れていると、恭司がポツポツと話し始めた。
「最初はまあ面白そうだなって近づいただけだったんだ。だけど、どんどんあんたに惹かれていった。こんな気持ちになった女性は初めてで……そうだな……」
そうして……。
「俺が名づけ親になった女の名前、何か知っているか?」
「え?」
すると、彼が彼女のことを後ろから強く抱きしめる。
彼が耳元に唇を寄せると――色香を孕んだ声音で告げられる。
「……美桜だよ」
ドクン。
「それって……」
恭司が先ほど話していたのは……!
そうして、彼が唇をちゅっと奪ってくる。
「これからもこの先も――あんただけが、俺の初恋だよ」
美桜の胸がトクトクと心地よいリズムを刻む。
「恭司さん……」
「愛してる、美桜」
二人の視線が混じり合う。
想いが通じあった二人の情事が再開されたのだった。