冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい


「それに……どうやら俺の方がお前への気持ちが重いらしい」

「恭司さんの方が重い……?」

「ああ、あんたは俺のことを愛してはくれないんだって思ってな」

「そ、そういうわけじゃないんですよ」

 美桜はしどろもどろになりながら答えた。
 恭司が口の端をゆるりとつりあげる。

「へえ、だったら、教えてくれよ、どういうわけなのかを」

「……それは……」

 美桜は恭司を膨らませながら告げた。

「恭司さんは意地悪です」

「……せっかくの初恋相手に嫌われたくはないからな。また今度にしてやるよ」

 そうして――襦袢だけの姿になった美桜の首筋に恭司が唇を宛がった。

「そういやあ、まだ跡が残ってるみたいだが……薄くなる前に残しておかないとな」

「え……? んっ……」

 恭司が肌をきつく吸い上げてくると、身体がビクンと大きく跳ね上がった。
 彼の両手が左右に動くと襦袢の袖がゆっくりと肩を滑り落ちる。
 露わになった背中に対して、恭司が腰をかがめながら口づけを施しはじめた。
 ――背中一面に花びらが散らされていく。

「こんな風に誰かに跡を残しておきたいって……あんたが俺のものだって分かるように……あんたに逃げられないように……必死に跡を残したがるのも初めてで……正直、自分でも戸惑ってる」

 以前マーキングだと言っていたが、好きな女性に対する独占欲のようなものを感じて……。

(どうしよう、すごく嬉しい……)

 美桜の胸がきゅうっと疼いてくる。

「美桜、せっかく思いが通じあったんだ。忘れられない夜にしてやるよ」


 



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