冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい
(恭司さんがすごく極悪な魔王に見える。部下に容赦しない感じの悪役……)

 激しい雷が――恭司の雄々しい顔を照らした。
 明滅する彼の横顔は――やはりというべきか、とても凛々しくて芸能人のように綺麗だ。
 それにしたって……。

「電気が点灯しないな」

 恭司のぼやきに対して、美桜は現実に戻った。

「そうですね、停電したら予備電源かなんかですぐに電気が点く気がするのに」

 しばらく待ったが、なかなか電気が戻ってくる気配がない。
 すると、御影社長が電話をはじめた。

「ああ、なるほどな。分かった」

 彼はスマホ画面をタップすると彼女の方を振り向いた。

「警備のやつを呼んでいるんだが……こっちの棟は古い建物だから、電力の供給が遅いみたいだな」

「そうなんですね。うう、せっかく一生懸命、データ整理をしたのに」

「データ整理?」

「はい、今日までにって頼まれていた書類があるんですよ。だけど、今の停電でデータがどこかに飛んでいってしまって……」

「どこのPC使ってる?」

「え? この会社のです」

 すると。
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