目立ちたくない地味子ちゃんは、冷徹会長に遊ばれて。
「ほら、これ。お前の分」

西園寺くんがコンビニの袋から取り出したのは、私が好きなメーカーのアイスだった。



「あ、ありがとう!
西園寺くんって、なんだかんだ言って優しいよね」


「勘違いするな。途中で溶けそうだったから、つむぎの家の冷凍庫に避難させようと思っただけだ。早く食え」



どこまでも素直じゃないツンデレ発言。

だけど、アイスは少しも溶けていなかった。西園寺くんは無言で冷茶を飲みながら、テレビの画面を睨みつけている。


二人きりのリビングに、妙な緊張感が漂い始めた。
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