目立ちたくない地味子ちゃんは、冷徹会長に遊ばれて。
私の家は、両親が共働きで日中は誰もいない。


「……誰もいないのか」


「うん。今日はお父さんもお母さんも仕事」

「そうか」

西園寺くんは少し視線を泳がせ、リビングのソファーに腰掛ける。

相変わらず不機嫌そうな顔だけど、首筋がほんのり赤い。

「なかなかいい家だな」
「なによ、偉そうに」

少し口角を上げた西園寺くんに、なんだか私も嬉しくなる。

やっぱり、笑った彼の顔はかっこいいのに。
なんで、いつもむすっとしちゃうのかなぁ?
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