目立ちたくない地味子ちゃんは、冷徹会長に遊ばれて。
キーンコーンカーンコーン。





緊迫した空気を切り裂くように、放課後を告げるチャイムが鳴り響いた。
教室の生徒たちが一斉にカバンをまとめ、それぞれの放課後へと散っていく。


西園寺くんは女子たちの誘いを「用事がある」と冷たくあしらい、一番に教室を出て行った。


私はわざとクラスの雑用を片付け、誰もいなくなるのを待った。
西園寺くんの後をすぐに追えば、周囲に変な勘ぐりをされてしまうからだ。

十分に時間を空けてから、私はカバンを肩にかけ、学校の最上階へと続く階段を上る。


目指すのは、一般生徒が滅多に近づかない、廊下の突き当たりにある重厚な扉だ。
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