誰も愛さない天才王の覚醒 〜俺が新・王? 両親が命懸けで守ってくれた国なので、十人の最強の寵妃と完璧に経営してみせます〜

エピソード51:新たなる王と新法の嵐

戴冠式から三年。

アルフレッドは18歳となり、その英明さと冷徹さは大陸全土にまで轟いていた。

「新・後宮法」の発布により、後宮の構造は一新された。

かつてのようなドロドロとした暗殺劇や嫌がらせは影を潜め、代わりに『十人十色の宮殿』と称される広大な10の宮が建設された。

「陛下、第4側室グレース様の実家、ハミルトン公爵家より『娘を他より優遇せよ』との書状が届いております」

執務室で報告を聞くアルフレッドは、眉一つ動かさずに書状を破り捨てた。

「無視だ。グレースには『実家がこれ以上余計な口を出せば、お前の与座を第10側室へ格下げする』と伝えておけ」

アルフレッドの徹底した「平等主義」は徹底していた。

どの側室にも贔屓(ひいき)をせず、毎夜順番に彼女たちの宮を訪問する。

しかし、そこに男女の情は存在しない。

王が夜を過ごすのは、権力の均衡を保つための「儀式」に過ぎなかった。

「愛などという曖昧なものに頼るから崩壊する。徹底した管理と均等……これこそが王国の絶対防壁だ」

しかし、アルフレッドはまだ知らなかった。

全国、そして諸外国から集められた「十人の寵妃たち」が、ただの大人しい駒などで終わるはずがないということを――。
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