夏と君


「さく、着くよ」といつ間にか起きていたアヤトくんが起こしてくれた。


「わあ、ごめん。爆睡してた・・・」


「気持ちよさそうに寝てたねー。」と無邪気に笑う彼が眩しかった。



海の前のバス停を降りた。



「手、繋いどく?」と聞かれ、


「さっきも繋いでたよ?」と言った私に、


「無許可で繋いでさーせん。」と笑いながら言われた。




「無許可でいいよ。嬉しいもん。」


「可愛いね。さく。」と甘い言葉をかけられて私の頬はピンクに染まっている。



「照れてる可愛い〜」と今度は揶揄われた。




夏休みの終わりかけで少し混み合っている海。

近くにあるおしゃれなカフェへ入店した。




「海入れば良かったのに。」


「私、泳げると思う?」


「えー陸もだめで水もだめなの?運動音痴さん?」と馬鹿にされた。



「アヤトくんがなんでも出来すぎなんだよ。彼女こんなんでいいの?
わたし得意なことってないよ?顔も可愛くないしー頭も良くな___
「いんだよ。そのままのさくが好きだから。」とまた甘い言葉。



「アヤトくんって私に甘いの?」なんて自惚れた質問に
「ちょー甘いよ。甘やかしたくなる」と今度は真面目な顔でいうから調子狂う。。。



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