夏と君 【完】
「さく、どこ受験すんの?」
学校の帰り道、テスト期間が終わったオレらは一緒に帰って、
母さんの試作品のケーキを食べていた。
「城南高校ー。」
「ま、じ??」
「あー、今絶対無理って思ったでしょ?私もそう思うんだけどねー?
だから今めちゃめちゃ頑張ってるんだよー。ほら私毎日塾行ってるでしょ?」
お世辞にも頭が良いとは言えないさくが、
地元で有名な進学校に行きたいと言っているのが意外だった。
「絶対に入りたいんだ〜休みの日なんて1日12時間以上勉強してるんだからね〜」と得意げな顔をしていた。
「あ、てるちゃんどこ行くの?頭いいからどこでも入れるでしょ〜いいな〜」
「てる、まだ志望校決めてないのよ。さくちゃん偉いわね。
サオリさんもさくちゃんずっと勉強してて偉いって言ってたよ〜」と横から母さん。
「オレも城南行こうかなー。」と呟いたオレに、
さくは「え!ほんと!?てるちゃん居るなら心強い〜!」と目を輝かせて言うもんだから期待してしまう。