夏と君 【完】
受験期間中、さくの部屋はいつも電気が付いていて心配になるくらい。
本当に勉強を頑張っていたさくは城南高校へ無事に合格した。
「てるちゃん、おはよー。高校もてるちゃんと同じで心強い」
「なんだそれ。良かったな。受かって。」
「ねー、ほんと良かったー。
一生分勉強したけどこれからついていけるのか心配だよ」と苦笑いしていた。
「なんでそんなにここにこだわってた?」
どうしてここに入学したかったのか、
どうしてここにこだわっていたのか不思議だった。
「ちょっとねー。」とはぐらかされてその時はわからなかった。
だけどすぐに、そのワケが分かった。
「サクナ〜??本物!?」と後ろから話しかけられたさくは
「きゃー!!ミウナちゃん!!本物だよ〜!!」とその女子と抱き合っていた。
明らかに同じ中学ではなかった女子と仲が良さそうに話すさく。
「あ、ミウナちゃんです、塾でめちゃめちゃ仲良くなってー!」とオレに紹介した。
そして「アヤトくん。」とさくが呟いたほうをみると、
「えー!さくー!すごー!良かったじゃん!」と駆け寄ってくる男。
嬉しそうに彼をみて、あぁ。そういうことか。とこの高校に入学したかったワケが分かった。