窓辺の席は当たり席らしい
プロローグ

EP.1

私は自覚している。自分が昔からくじ運がすごく悪いこと。初詣のおみくじは大体「大凶」だし、席替えのくじだって毎回教卓の前、アリーナ席。
それに__
「寺坂さん、隣の席だね、よろしく。」
「音羽が前にいるー!へへ、今回の席は当たりだぁ!……隣の奴さえ除けば。」
「お、近くに寺坂か。」
「音羽、なんか困ったら頼れ。席も前だからな。」
「音羽じゃん……ラッキーだな。」
今回の席替えのくじは過去一最悪かもしれない、エアコンの冷気が容赦なく直撃する窓辺の席。目の前には、私……ではなく、学校一の美少女___寺坂音羽(てらさかおとは)さんを取り合う校内屈指の美男子達。
最悪すぎる。これから毎日、このドロドロ逆ハーレムな光景を目の前で見ることになるのか……。現在進行形でケータイ小説(実写版)のような取り合いが繰り広げられる席を引いてしまった私_落合千夏(おちあいちか)はしばらく考えたうち、決意した。
よし、引いちゃったもんは仕方がない。いっそのこと合法無料のケータイ小説実写版を、毎日観賞させていただこう。明日からポップコーン持ってこよっと。
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