毒を持つ娘と、毒を食う獣魔王 ~偽りの愛と復讐劇~
第8話 リィラとレンティ王女
次の日の朝。ゼンティの部屋で朝食を終えたリィラの元にアレンがやってきた。
アレンは黒いスーツ姿で、近衛兵としての任務以外では執事として働いているらしい。
ちなみにヒメは形式上、ゼンティのペットの子犬として室内飼いされている。
「リィラ。レンティ様が自室に来て欲しいとの事だ」
すっかりアディール城の従事者になりきっているアレンは、獣魔王の妃であるリィラに対してタメ口のままだった。
「私がレンティさんの部屋に? なんで……?」
不思議に思ったリィラがゼンティと顔を合わせると、なぜか彼にいつもの笑顔はない。
「リィラちゃん、レンには気を付けて。アレン、リィラちゃんを守ってね」
「はい、承知しました」
ゼンティとアレンの、そんなやり取りにも違和感を覚える。昨日のレンティを見る限りでは、そこまで警戒が必要な人には見えなかった。
アレンに連れられてゼンティの自室から出ると、そのまま廊下を直進する。レンティの部屋は意外とすぐ近くにあった。
ドアを開ける前に、アレンはリィラに向かって小声で伝える。
「心配するな。オレが守る」
「……ありがとう」
何の心配だろうか。まるで決死の突入みたいな緊迫した顔で言うものだから反応に困る。だが確かにアレンに守られるのは頼もしくて安心感がある。
アレンはドアを数回ノックしてから部屋のドアを開けた。
「レンティ様、失礼します」
アレンの後ろに続いて部屋に入ったリィラは、まず部屋の内装を確認する。
センティの部屋と同じく金や銀色の家具で煌びやかだが、カーテンやソファなどの布製品はピンクが基調で柔らかい印象で可愛らしい。
アレンは黒いスーツ姿で、近衛兵としての任務以外では執事として働いているらしい。
ちなみにヒメは形式上、ゼンティのペットの子犬として室内飼いされている。
「リィラ。レンティ様が自室に来て欲しいとの事だ」
すっかりアディール城の従事者になりきっているアレンは、獣魔王の妃であるリィラに対してタメ口のままだった。
「私がレンティさんの部屋に? なんで……?」
不思議に思ったリィラがゼンティと顔を合わせると、なぜか彼にいつもの笑顔はない。
「リィラちゃん、レンには気を付けて。アレン、リィラちゃんを守ってね」
「はい、承知しました」
ゼンティとアレンの、そんなやり取りにも違和感を覚える。昨日のレンティを見る限りでは、そこまで警戒が必要な人には見えなかった。
アレンに連れられてゼンティの自室から出ると、そのまま廊下を直進する。レンティの部屋は意外とすぐ近くにあった。
ドアを開ける前に、アレンはリィラに向かって小声で伝える。
「心配するな。オレが守る」
「……ありがとう」
何の心配だろうか。まるで決死の突入みたいな緊迫した顔で言うものだから反応に困る。だが確かにアレンに守られるのは頼もしくて安心感がある。
アレンはドアを数回ノックしてから部屋のドアを開けた。
「レンティ様、失礼します」
アレンの後ろに続いて部屋に入ったリィラは、まず部屋の内装を確認する。
センティの部屋と同じく金や銀色の家具で煌びやかだが、カーテンやソファなどの布製品はピンクが基調で柔らかい印象で可愛らしい。