イケメンすぎる、君が好き。
「あ....寝癖ついてる」

「うっそ」

慌てて髪を押さえると、葵がくすっと悪戯っぽく笑った。

「うん、嘘」

「…………」

「引っかかった~」

「悔しい……」

いつものことだけど、やっぱりこういうところがずるい。

普段は学校中の女子から王子様扱いされるくらい格好いいくせに、

俺といるときだけ妙に子どもっぽい。

理科室は二階のため北校舎の階段を上がっていると、

不意に前方から生徒が駆け下りてきた。

右に避けようとしたが、少し遅かったらしい。

肩に、ドンッと衝撃が走った。

「うおっ!?」

バランスが崩れる。

< 51 / 149 >

この作品をシェア

pagetop