イケメンすぎる、君が好き。
踏み出した足が階段の端を捉え損ね、そのまま身体が傾いた。

やべ――っ

そう思った次の瞬間。

ガシッ、と左腕を掴まれ、そのまま引っ張り込まれた。

ぽすっとそのまま葵の胸元に俺の頭が預けさせられる。

「……っ」

葵は左手で手すりをしっかりと掴みながら、右腕を伸ばして俺の身体を引き寄せた。

そのまま、俺を抱え込むようにして支える。

「…………」

一瞬、何が起きたのか分からなかった。

気づけば俺の身体は葵の腕の中にあって。

すぐ目の前に広がるのは、葵のパーカーの生地。

そして――耳元に、声が落ちてきた。

「..............大、丈夫?」

いつもの明るい声とは違う。

少しだけ掠れた、低くて真剣な声。

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