イケメンすぎる、君が好き。
颯汰がこちらを見る。

「どうしたの?」

「……いや。」

俺はゆっくり椅子に座り直した。

なんとなく気恥ずかしく、居心地が悪い。

「タイミング逃した。」

「まぁ、そういう日もあるよ。」

「そういう日で済ませたくねぇ……。」

結局、その日はずっとそんな調子だった。

休み時間になれば葵の席に女子が集まり、

昼休みになれば、試合の話を聞きたいという後輩までやってきた。

廊下を歩けば、「桐生くん!」と呼び止められる。

俺が話しかけようとしても、その前に誰かが先に声をかける。

別に葵が俺を避けているわけじゃない。

むしろ、何度か目が合い、そのたびに葵は申し訳なさそうに笑ってくれた。

それに俺も応じて笑い返す。

今日は、ただそれだけだ。

「……。」

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