冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
第一章 三十秒ルールの第一印象
神も仏ないってまさにこんな感じなのかも。いや、最初から神様なんて信じていないけれど。
「お待たせしました。秋のアフタヌーンティーセットになります」
「わぁ!」
目の前のテーブルに置かれたティースタンドに思わず声を漏らす。三段に分かれ、それぞれの白い皿には秋の味覚をたっぷり使ったホテル自慢のこだわりのスイーツとセイボリーが盛り付けられていた。
「飲み物のお代わりは自由ですので、必要な際にお申し付けください」
「ありがとうございます」
笑顔で答え、最初に注文したアールグレイのティーカップをそっと手に取る。さすがは一流ホテル『グローサーケーニヒ』のラウンジ。どのメニューも値は張るが、味もサービスも文句なし。モダンな雰囲気の中、優雅に過ごすひとときに、私の心は踊っていた。
そう。神様なんかに頼っちゃだめ。自分を幸せにできるのは自分だけだもの。
秋風が舞う土曜日の午後、お洒落してティータイムをひとり楽しむ私を、仕事も住む場所も失ってお先真っ暗な状態だとは誰も思わないだろう。
フレアスカートのシルエットに一目ぼれし、購入したアイボリーのリブニットワンピースを身に纏い、肩下まである柔らかめの髪をハーフアップにして上品にまとめてた 。
自分に気合いを入れるため、百六十センチの身長に高さのあるヒールのパンプスを履いて背筋を伸ばす。
メイクは秋らしさを意識し、ブラウンのアイシャドウをベースに オレンジのチークと新色のリップを合わせ、気分は上々だ。
桑名小夜、二十五歳。そこそこ名の通ったダミアノ製薬会社に新卒で入社し、メディカルフーズ流通部門で営業事務として日々仕事をこなしていた。大企業に就職してこれで将来安泰と思っていたら、そうは問屋が卸さなかった。
「お待たせしました。秋のアフタヌーンティーセットになります」
「わぁ!」
目の前のテーブルに置かれたティースタンドに思わず声を漏らす。三段に分かれ、それぞれの白い皿には秋の味覚をたっぷり使ったホテル自慢のこだわりのスイーツとセイボリーが盛り付けられていた。
「飲み物のお代わりは自由ですので、必要な際にお申し付けください」
「ありがとうございます」
笑顔で答え、最初に注文したアールグレイのティーカップをそっと手に取る。さすがは一流ホテル『グローサーケーニヒ』のラウンジ。どのメニューも値は張るが、味もサービスも文句なし。モダンな雰囲気の中、優雅に過ごすひとときに、私の心は踊っていた。
そう。神様なんかに頼っちゃだめ。自分を幸せにできるのは自分だけだもの。
秋風が舞う土曜日の午後、お洒落してティータイムをひとり楽しむ私を、仕事も住む場所も失ってお先真っ暗な状態だとは誰も思わないだろう。
フレアスカートのシルエットに一目ぼれし、購入したアイボリーのリブニットワンピースを身に纏い、肩下まである柔らかめの髪をハーフアップにして上品にまとめてた 。
自分に気合いを入れるため、百六十センチの身長に高さのあるヒールのパンプスを履いて背筋を伸ばす。
メイクは秋らしさを意識し、ブラウンのアイシャドウをベースに オレンジのチークと新色のリップを合わせ、気分は上々だ。
桑名小夜、二十五歳。そこそこ名の通ったダミアノ製薬会社に新卒で入社し、メディカルフーズ流通部門で営業事務として日々仕事をこなしていた。大企業に就職してこれで将来安泰と思っていたら、そうは問屋が卸さなかった。
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