冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
駅の駐車場に停められていた三神さんの車は、国内メーカーの高級スポーツモデルだ。彼のマンションに行くことに納得したものの三神さんの車に乗る段階になり、妙に緊張してきた。おずおずと助手席に乗り込み、シートベルトを締める。
エンジンと共にオートで入る暖房の静かな風音だけが車内に響き、沈黙が降りた。男の人と車にふたりというシチュエーションが初めてで、心臓が早鐘を打ち出す。
ちらりと隣を見ると、彼の端正な横顔が目に映る。夜が輪郭を溶かす中、映画のワンシーンのように運転する三神さんの姿は様になっていた。
すぐさま視線を逸らす。これは仕事なんだから、変に意識する方が三神さんに失礼だ。
三神さんにとってはなんでもない。今みたいに同僚を送ることや、それこそ恋人とかを乗せて……。
いろいろ想像して胸の奥がじわじわと痛みだす。訳がわからない。
動揺を悟られたくなくて、私から口火を切る。
「そういえば……預けた封筒は大丈夫でしたか?」
今更ながら確認すると、隣から返事がある。
「きちんと手元に届いた」
「そうですか」
ホッとして、そのときの一連の流れを思い出す。
「受付に渡すとき、三神さんとどういう関係なのか疑問に思われたのか、視線がすごかったんですよ」
少しだけ不満げに言うと、三神さんは意地悪そうな笑みを浮かべた。
「それはよかったな」
「よくないです!」
即座に返す。どうやら三神さんは病院での自分の立ち位置をしっかり理解しているらしい。私が持っていったせいで好き勝手言われたのでは?という心配は無用だったようだ。
エンジンと共にオートで入る暖房の静かな風音だけが車内に響き、沈黙が降りた。男の人と車にふたりというシチュエーションが初めてで、心臓が早鐘を打ち出す。
ちらりと隣を見ると、彼の端正な横顔が目に映る。夜が輪郭を溶かす中、映画のワンシーンのように運転する三神さんの姿は様になっていた。
すぐさま視線を逸らす。これは仕事なんだから、変に意識する方が三神さんに失礼だ。
三神さんにとってはなんでもない。今みたいに同僚を送ることや、それこそ恋人とかを乗せて……。
いろいろ想像して胸の奥がじわじわと痛みだす。訳がわからない。
動揺を悟られたくなくて、私から口火を切る。
「そういえば……預けた封筒は大丈夫でしたか?」
今更ながら確認すると、隣から返事がある。
「きちんと手元に届いた」
「そうですか」
ホッとして、そのときの一連の流れを思い出す。
「受付に渡すとき、三神さんとどういう関係なのか疑問に思われたのか、視線がすごかったんですよ」
少しだけ不満げに言うと、三神さんは意地悪そうな笑みを浮かべた。
「それはよかったな」
「よくないです!」
即座に返す。どうやら三神さんは病院での自分の立ち位置をしっかり理解しているらしい。私が持っていったせいで好き勝手言われたのでは?という心配は無用だったようだ。