ポリスラインを翔びこえて
複数台のダミー車でパトカーをまきながらどんどん走らせる。
パーン!と再び発砲音。
パリンッ、と窓ガラスが割れた。
「……警察か?っと、」
前方に障害物、ぶつかる……寸前でぐらりと車体が揺れ間一髪のところでカーブ。
後ろにいた警察車両は貨物に突っ込む。
舌を噛みかけたけどサツはまけたからいいや。
それにしても相変わらずリュウの運転は荒いな。
「ポリ公はそう簡単に発砲しないだろ」
「だが烏轟ではない」
「……マコト、狙われてるのはお前だ」
リュウが運転席から険しい顔で早口に言う。
「……ここだ、降ろせ、リュウ」
キュ、と停止したタイヤ音と同時に飛び出す。
逃走用バイクまで走って飛び乗る。
発進させようとアクセルを回したとき、遠くから叫び声が走ってきた。
「炎くん!」
「……!」
なんでここに…?