ポリスラインを翔びこえて

────翌日。

仕事は休みなのにまこちゃんは部屋にいなかった。


「母さん、まこちゃんどこに行ったか知らない?」

「ああ、スーパーに買い物お願いしたのよー。1時間前に出てったからもうすぐ帰ってくるんじゃないかしら」

「そっか、ありがとう」

「あ、うわさをすればほら〜」


ガチャ、と玄関のドアが開く音がして、カサカサ買い物袋の音にかぶせてただいまー、と声がした。


「おかえり」

「っ、セイ兄……」

「持つよ、重たいでしょ」

「…どうも」


目を合わせてくれないのも当然だ。
あんなことをしてしまって激しく後悔が襲う。

嫌な思いをさせてしまったことを猛省し、できるだけ近づかないよう距離を取りつつ手助けできることは徹底してやる。

許してもらえなくてもいい。
けれど、まこちゃんを守るために信頼関係は少しずつ取り戻さなければ。


部屋に戻ったまこちゃんを追ってドアをノックする。
なにー、と聞こえて少しドアを開ける。

こちらを見たまこちゃんは僕だと認識すると心底嫌そうな顔をして背ける。

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