ポリスラインを翔びこえて

え、え、え?

「ちょ、ちょっと待って、それなら私とあなたは兄妹ってこと?」

「ひっひっひ、残念だがそれは違う、俺ぁ元々烏魔じゃねぇ」

「……ど、どういうこと?私のほんとうの両親は……ヤクザ、ってこと…?」


お母さんは病弱で私を産んですぐ亡くなったんじゃないの?

お父さんのことは何も知らされていないけど、炎真信といえばパパ──蒼羽和誠に撃たれて死んだはずだよね?


混乱状態の私を憐れむように見下ろす烏魔。

真実を知らないことが酷く惨めに感じる。
パパもママもセイ兄もこいつらも、みんな知っていたこと?


「20年前の烏赫抗争はなぁ、あんたの産みの親が赫龍組の親玉と不倫したことがきっかけで起きたんだぜ」

「……ふ、不倫って……」

「そりゃあもう大問題さ!烏轟の恥だあの女は。普通なら厳しい制裁を受けるはずだったんだ、元妻も不倫相手も」

「……普通、じゃなかった…?」

「だがオヤジは寛大な漢だからなぁ。まあ要はそんな元妻でもベタ惚れだったわけで、赫龍組と取り引きをすることで落とし前をつけた」

「取り引き?」

「当時の炎真信のダチ、腕のいい内通者の警察官がいてよぉ」

「内通者の、警察官……?」
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