ポリスラインを翔びこえて
「ちっ」
ベリッと視界を開放され再びいったぁと悲鳴をあげる。
目の前に烏魔がいた。
「これ本物か?偽もんにしちゃあ良くできてるなぁ」
私のバッグから警察手帳を見つけたらしい、興味津々で観察している。
「烏魔、さっきからネエさんの娘とか何とか言ってるけど私に姉も娘もいないわ」
「……なんで俺の名前……あー、はいはい本当にポリ公なんだなぁ、指名手配犯の顔ぐれぇ覚えてるよなぁ」
「人違いじゃない?それにホムラマコトとはもう無関係よ」
「ふーん……、あんた知らされてねーんだな。まあそれもそうか、アオバマコト」
「……」
「しょうがねぇから教えてやるよ」
「……何の話」
「あんた、オヤジの元妻、烏魔美琴の一人娘、カラスママコトっつーの、ほんとは」
「……は?」
「んであんたの父親は赫龍組の元組長、炎真信。だからあんたはホムラマコトでもあるわけ」
「……え、」
え?
烏轟組の組長の元妻がお母さん?
赫龍組の元組長がお父さん?