ポリスラインを翔びこえて
警察にはできないことを、炎くんは自らを犠牲にして成し遂げていて、その結果大勢の人を守ってる。
炎くんは自分のためじゃなくて、みんなのために悪として生きているんだよ。
「僕たちにとって暴力団は敵で、悪者で、排除対象だ」
「ほんとうの悪者は、誰かを守るために強くなったりしないわ」
「まこちゃん、きみの立場は警察だ」
「立場なんて、肩書きなんて関係ないっ……私はただ、私の目で見たことを、感じたことを、信じてたいだけなのに…… 」
「まこちゃん……」
「セイ兄だって言ってたじゃん!自分の気持ちに正直になって、自由に生きていいんだって」
どうしてこの世界はそんな外面の事実を大切にしなきゃならないんだろう。
大人になったって、全然自由に生きられない。
それならいっそ、こんな世界なんて飛び出してしまいたい。
「……」
「……」
「わかった」
「……、」
「それならまこちゃんが好きな人と一緒に生きていく方法、考えよう」
「え?」