意地悪なボイスアクターの危険な執着愛から逃れたい
4年後

1章

中学の同級生の結婚式に参列した帰り道、私は親友の月島麗依(つきしまれい)とカフェでお茶をしていた。


「真美、綺麗だったね」

「本当だね~幸せそうだった。どうするよ、うちら」

「どうするって? 麗依はいるじゃないの、彼氏」

「でも彼、まだ大学生だから結婚とか考えてないと思うんだよね。婚活しようかな」

「ちょっと! それじゃ可哀想でしょ! あの子、麗依のこと大好きなんだからさ」

「だけど恋愛と結婚は別じゃないかなー」

「そんなこと言わないであげてよ。良い子なのに可哀想だわ」

「うーん……あんたはどうなのよ、紗枝」

「私はいいのよ。もう恋愛はこりごり」

「あれからもう4年だよ? そろそろ解禁しても良いんじゃないの?」

「いいの~私には決まった彼がいるから」

「彼ってあれでしょ、AVの」


私はジトッとした目で麗依を見た。


「大人向け、乙女ゲームね」

「ものはいいようね」

「いいでしょ! 別に! 私の勝手でしょ!」

「そろそろ3次元に行こうぜ~」


私はスマホをささっと起動させて麗依の耳元にかざした。


『キミって本当に……俺を狂わせるね』
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