歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
序章 同じ名前
「なつみー、お昼行こー」
「あー、うん!」
呼びに来た同期の女子社員に答え、部署を出て行く彼女をつい顔を上げて見ていた。
「僕もお昼に行きますか」
机の上に置いてある、犬のマスコットをスーツのポケットに入れ、立ち上がる。
向かうのは社食だ。
もうそこしかない。
僕は毎日のお昼は社食の日替わり定食と決めていた。
考えるのが面倒くさいのと、一番安いからだ。
料理ののったトレイを手にあたりを見渡し、適当に空いている席に座る。
料理の横に犬のマスコットを置き、まずは写真を撮った。
「今日の昼食、っと」
撮った写真をSNSにあげると速攻でいいねがつく。
「暇人ですね」
いいねをつけたアカウントを見ながら心の中で小さく笑った。
僕が食事の写真を投稿するとすぐにいいねしてくるのは、従姉のなっちゃんだ。
なっちゃんには小さい頃からなにかとお世話になっているし、今は趣味のほうでもお世話になっていて頭が上がらない。
「なっちゃん、かー」
犬の頭を軽くつついてからなくさないようにポケットにしまった。
なつみ――白石さんが名前で呼ばれているのを聞くたび、なっちゃんを思い出してなんとも言えない気持ちになる。
そのせいか、この頃は親近感すら覚えるようになっていた。
今日もひとり、黙々と日替わり定食を平らげ、席を立つ前にこっそり支部を確認する。
支部はイラストや漫画、小説とマルチに投稿できるサイトだ。
僕はそこにイラストを投稿していた。
「……よしっ」
気づかれないように小さくテーブルの下でガッツポーズする。
新規投稿したイラストに思いのほか、いいねもブクマも増えていた。
次のイラストはなににしようかとか考えていた僕はこのあと、あんなことが待っているなんて知りもしなかった。
「あー、うん!」
呼びに来た同期の女子社員に答え、部署を出て行く彼女をつい顔を上げて見ていた。
「僕もお昼に行きますか」
机の上に置いてある、犬のマスコットをスーツのポケットに入れ、立ち上がる。
向かうのは社食だ。
もうそこしかない。
僕は毎日のお昼は社食の日替わり定食と決めていた。
考えるのが面倒くさいのと、一番安いからだ。
料理ののったトレイを手にあたりを見渡し、適当に空いている席に座る。
料理の横に犬のマスコットを置き、まずは写真を撮った。
「今日の昼食、っと」
撮った写真をSNSにあげると速攻でいいねがつく。
「暇人ですね」
いいねをつけたアカウントを見ながら心の中で小さく笑った。
僕が食事の写真を投稿するとすぐにいいねしてくるのは、従姉のなっちゃんだ。
なっちゃんには小さい頃からなにかとお世話になっているし、今は趣味のほうでもお世話になっていて頭が上がらない。
「なっちゃん、かー」
犬の頭を軽くつついてからなくさないようにポケットにしまった。
なつみ――白石さんが名前で呼ばれているのを聞くたび、なっちゃんを思い出してなんとも言えない気持ちになる。
そのせいか、この頃は親近感すら覚えるようになっていた。
今日もひとり、黙々と日替わり定食を平らげ、席を立つ前にこっそり支部を確認する。
支部はイラストや漫画、小説とマルチに投稿できるサイトだ。
僕はそこにイラストを投稿していた。
「……よしっ」
気づかれないように小さくテーブルの下でガッツポーズする。
新規投稿したイラストに思いのほか、いいねもブクマも増えていた。
次のイラストはなににしようかとか考えていた僕はこのあと、あんなことが待っているなんて知りもしなかった。
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