歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
最終章 ふたりで食べるアイスクリーム
その後、アクスタのほうは修正もありながらもラフ、線画へと比較的とんとん拍子に進んだ。
しかし、私は別の大問題に直面していた。
「はぁーっ……」
ひとり、社食でお昼ごはんを摂りながらため息が漏れた。
「どうかしたんですか。
広岡さんの件ですか」
少し遅く来た朝倉先輩が私の前に座る。
ポケットから出した犬のマスコットを置き、写真を撮って携帯を操作したあと、彼は箸を取った。
「いえ、そうじゃないですけど。
いや、そっちも頭が痛いです……」
今度、クラフトコーラを売り出すことになったのだが、出されたキャッチコピーが【スカッと爽快】なのだ。
いやそれ、世界シェア一、二位を争うあのメーカーのコーラが以前使っていたキャッチコピーですよね。
『あっちは【すっきり爽快】だったから違う』
ってドヤられても、困るんですが。
案の定、朝倉先輩に却下をくらったし。
てか、どうしてこれが通ると思ったのか、四百字詰め原稿用紙一枚以内で説明してほしい。
……。
「却下されてずいぶんご不満だったようですが、どうしてあれでいいと思ったのか説明してもらいたいところですね。
広岡さんだけならまだしも、採用した上の方にも聞いてみたいです」
しかし、私は別の大問題に直面していた。
「はぁーっ……」
ひとり、社食でお昼ごはんを摂りながらため息が漏れた。
「どうかしたんですか。
広岡さんの件ですか」
少し遅く来た朝倉先輩が私の前に座る。
ポケットから出した犬のマスコットを置き、写真を撮って携帯を操作したあと、彼は箸を取った。
「いえ、そうじゃないですけど。
いや、そっちも頭が痛いです……」
今度、クラフトコーラを売り出すことになったのだが、出されたキャッチコピーが【スカッと爽快】なのだ。
いやそれ、世界シェア一、二位を争うあのメーカーのコーラが以前使っていたキャッチコピーですよね。
『あっちは【すっきり爽快】だったから違う』
ってドヤられても、困るんですが。
案の定、朝倉先輩に却下をくらったし。
てか、どうしてこれが通ると思ったのか、四百字詰め原稿用紙一枚以内で説明してほしい。
……。
「却下されてずいぶんご不満だったようですが、どうしてあれでいいと思ったのか説明してもらいたいところですね。
広岡さんだけならまだしも、採用した上の方にも聞いてみたいです」