触れられなくても、君がいい。 ――青い二人の、遠距離ロマンス。
 ◇

 枝垂れ柳が掛かる川沿いの通り。
 航も来たことはないと言う、古民家風のカフェに入った。

 お洒落な空間にやや緊張しながら、ホットミルクティーを頼んだ。

 ふうっ、と息を吐きながら窓の外を眺める。
 ぱらぱらと人通りはあるけれど、落ち着いた雰囲気だ。

 くるっと航のほうを向き、話し出す。

「電話でも言ったけど。テストの順位、クラスで二十位以内目指して、結果十五位! すごくない? 一学期はビリのほうだったのに……大躍進でしょ?」

「うん。すごい」

「……褒めてっ!」

 頭を差し出すと、航は「子どもみてー」と笑いながらポンと撫でてくれた。
 これは、私だけの特権だ。
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