私の夏は、全方位から愛されて大ピンチ!?

学校生活の私

「ちょっと、如月ひなのさん!何よその髪型。ただ下ろしてるだけで、大金持ちのくせに華が無いわね!」


シャンデリアが並ぶ廊下を歩いてたら、後ろからクラスの高木れなさんにキツイ声で文句を言われ、私はびくっと肩をゆらした。


私はショックで、肩から胸あたりまでの、ストレートに下りている自分の髪をそっと触る。


確かに、大金持ちだけど、中身はただのドジな女子だ。ヘアアレンジも上手くできないから、ただ下ろしてるだけ。


「やっぱり変だよね……。私、髪の長さも量も普通だし、アレンジもできないから、地味で全然似合わないんだ…。


明日からは結んでくるね。」


センスがなくて、俯いて悲しそうにする私ーーその瞬間。


温かい手が私の肩に優しく置かれた。


「結ばなくていい。そのままの綺麗な髪が一番可愛いから。」


「え……?」


振り返ると、そこにはいつの間にか現れた、学年1のモテ男子。


彼は私の茶色の髪にそっと触れた。


そして、高木さんに向けて、見たこともないような、低い、冷たい声を放った。


「……おい、お前。俺のひなのに変なコンプレックス植え付けようとしてんじゃねぇよ。


消されたいのか?」


廊下を見ると、あと3人の学園のモテ男子も、全員怖い表情で高木さんを見つめていた。
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