私の夏は、全方位から愛されて大ピンチ!?
うぅ…わかったわよ。とか言っていい気になってんじゃ無いわよ」

高木さんは廊下をドスドス歩いて行った。

「大丈夫か?」

私に温かい言葉がかけられた。

振り向くと、さっきのイケメンの男子がいた。

「あ、はっ、はい!」

緊張しすぎておかしな返事をしてしまった。

「気にすんなよ」

「あ、ありがとうございます!あの、名前って…」

「氷室蓮」

へぇ蓮って言うんだ!私が読んできた漫画の知識だと、俺様系とかなのかな?

氷室くんが自己紹介してくれたあと他の男子たちも私に声をかけてくれた。

「僕、羽咲りくだよ!りくって読んで?」

「ふ、ふぇ……!? りく、さん……じゃなくて、くん……?ええっ、呼び捨てですか……っ!?そ、そんなの緊張しすぎて絶対に声が裏返っちゃいます……!」

「んー? 困らせたいわけじゃないんだけどな。裏返った声もきっと可愛いから、気にせず呼んでみて?ほら、くん も 禁止。……早く『りく』って呼んでくれないと、もっと近づいちゃうよ?」

「おい、りく。如月が嫌がってるよ。」

静かな声で話の中に入ってきてくれたのは神崎類くんだった。

「なんかあったら言ってね。」

「はっ、はい!!」

ほっ、と私が安心しているとで背後で声がした。

「おい類!どさくさに紛れて何やってんだよ!抜け駆けは禁止だろ?」

「ふぇ……!!」

私はパニックでまた変な声を出してしまった。

「……あー、ごめん。驚かせるつもりはなかったんだけど。君も、何されるがままになってんの?この2人、今日初めて会ったばかりなんだから、もっと警戒しなきゃダメだろ」

「はい……!」

私の緊張を紛らわすために彼に名前を聞いてみようかなっ?

「あ、あの…名前なんて言うんですか?」

「……俺の名前?俺は白鳥明人(しらとりあきと)。別にお前のこと心配してここに来たんじゃ無いからな!
こいつらの距離感がおかしいから注意しにきただけだ!」

私が明人くんの顔を見る。あれ?なんか顔が赤い……?

「――って、何ジロジロ見てんだよ!俺の顔が赤いのは、その……お前がはじめましてのくせに、変に可愛い顔して見てくるからだろ……っ!あ!?何言ってんだ自分!!……今のは違う!!!変な勘違いすんなっ!」

え…今可愛いって言った?私は心臓の音がバクバクしすぎて大変だ。

「あ!りく、わかちゃった!明人がひなのちゃんに会いたかっただけだろ?」

明人くんはもっと顔をまっかにさせた。

私も混乱状態アラートが頭の中でなってるよ…
「は !?違うし!!りくは黙ってろ!!」

ひ、ひぇー、、男子の喧嘩ってこんなんだったんだ…私は顔が青ざめる。

「明人、大声出すな。ひなのちゃんが怯えてる。りくもちょっとは距離感を理解しなよ。如月さん、大丈夫?」

類くんの温かい目が私の目を覗き込む…?ドキドキしすぎて気絶しちゃうよー!!

「大丈夫です…!あ、あの……みなさん……ありがとうございました」

私はペコペコと頭を下げる…この状況って、誰が巻き起こしたのー……!?
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