偽りの姫の手に堕ちた元姫は、最強男子達に寵愛される。
「駆くんを、神楽くんから取ったりしないよ。」

僕は、駆がこの子に取られるのが怖かったんだ。

照れくさくて、恥ずかしいけど、

僕にとっては

大切な、唯一の理解者だったから。

それを彼女は分かってくれた。

そう思うと、自分でも知らないうちに彼女へ抱いていた黒い感情が、スッ…と消えていったような感覚になる。

…そっか。

彼女は、僕と駆の

──唯一の存在なのかな。

駆はあまり喋らないから避けられて。

僕は女みたい、と避けられて。

理解されない事を、互いで補い合ってきた。

それを分かってくれた総長だったから、僕はSpicaに入った。

でも、

この、誰にも言えなかったような感情を、

見透かしたように取り除いてくれた彼女は、

──本当に、輝いて見えた。
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