隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない
羽琉矢さんがどんな人でも、この腕の中はとても居心地がいい。父親以外の男の人に抱きしめられるのは初めてでびっくりしたけれど、ずっと抱きしめていて欲しいって思う。
初めて会った人なのに、この人のこと何にも知らないのに。
もう少し、もう少しだけ……こうしていて。わたしを抱きしめていて。
明日になれば忘れるから、今だけ。結愛は願う。
いつまでも離したくないけど、また明日があるから。これからはずっと会える。僕たちは恋人同士になるんだから。でも、もう少しだけ一緒にいたい。羽琉矢は願う。
そこへ床に転がった桃が目に入った。
そうだった。
羽琉矢はそっと結愛から体を離した。
急に彼の温もりがなくなって、明かりが消えたように心がさみしくなる。もっと、もうちょっとだけ、抱きしめて欲しかった。だがそんなことは言えない。彼は自分のものではないのだから。
羽琉矢は結愛を抱きかかえるとソファへと座らせた。
「立てそう?」
結愛は立ち上がろうと試みたが腰に力が入らない。まだ無理だった。首を横に振る。
彼女の返事に羽琉矢の顔が曇った。
心配、させてしまった。
「今度はおとなしく休んでいて。分かった?」
諭すように言われてしまっては、その通りなので何も言えない。小さくなるしかない。
結愛のしょんぼりと項垂れる姿に笑みを誘われる。
初めて会った人なのに、この人のこと何にも知らないのに。
もう少し、もう少しだけ……こうしていて。わたしを抱きしめていて。
明日になれば忘れるから、今だけ。結愛は願う。
いつまでも離したくないけど、また明日があるから。これからはずっと会える。僕たちは恋人同士になるんだから。でも、もう少しだけ一緒にいたい。羽琉矢は願う。
そこへ床に転がった桃が目に入った。
そうだった。
羽琉矢はそっと結愛から体を離した。
急に彼の温もりがなくなって、明かりが消えたように心がさみしくなる。もっと、もうちょっとだけ、抱きしめて欲しかった。だがそんなことは言えない。彼は自分のものではないのだから。
羽琉矢は結愛を抱きかかえるとソファへと座らせた。
「立てそう?」
結愛は立ち上がろうと試みたが腰に力が入らない。まだ無理だった。首を横に振る。
彼女の返事に羽琉矢の顔が曇った。
心配、させてしまった。
「今度はおとなしく休んでいて。分かった?」
諭すように言われてしまっては、その通りなので何も言えない。小さくなるしかない。
結愛のしょんぼりと項垂れる姿に笑みを誘われる。