隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない
「慣れているからね。僕の年齢を知ったら、みんなすっごく驚くんだよね。だから結愛が気にすることはないよ。それとも……結愛より年下に見られていたのかな? もしかして中学生とか?」

 おどけたような明るい物言いに、結愛はちょっとだけ微笑んだ。

「いえ、同い年くらいかなって」

 初めてみた時からそのくらいだと思っていた。でも思っていたよりも年上だった。

「よかった。だったら問題ないよ。大体そのくらいに見られるから」

「はい」 

「仕事は……しているけど、そうだね、一応いくつかの会社の代表をやっている」

「代表? ですか?」

 そうよね。普通の会社員がこんな大きなお屋敷に住んでいるわけない。

「綴木グループって知っているかな?」

「いいえ」

 結愛は首を振る。
 会社関係の知識は皆無だ。グループっていうくらいだから、大きい所なのかもしれない。さらに嫌な予感がする。

「そうか、知らないのか。まあ、そうだよね、綴木って名前で出ている会社は少ないから、知らないのも無理はないか。企業体の規模、数、収益等で言えば、日本でも十本の指に入ると思う」

 羽琉矢は自分の置かれている立場を考えて話した。実際は三本の指に入るといっても過言ではないのだが、それは伏せておいた。  
 一番目でも十番目でも、十本の指に入っていることには変わりはない。

「十本……」

「もうちょっといえば、僕はそこの後継者で、今は任されているのは数社だけど、いずれはグループを引いていく立場になる」

 後継者。

 何千、何万? 日本にどの位会社が存在するのか分からないが、ましてや綴木グループがどれほどの規模なのか想像もつかない。それでも十本の指に入るのは相当大きいのだろう。

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