隠れドS系御曹司は一目惚れで結ばれた彼女を溺愛して逃さない
羽琉矢さん……
結愛は抱きしめられたまま動くことが出来なかった。
羽琉矢の気持ちが心に突き刺さって痛い。
知らなければよかった。片思いのままならば、どんなに辛くても悲しくても彼のことは忘れて、普通に大学生活が送れたかもしれないのに。そして、いつかは誰かと恋をして幸せに暮らしていけただろう。
「結愛?」
何の反応も示さない結愛に、肩口に顔を埋めていた羽琉矢が顔を上げる。
抱きしめれば抱き返してくれた彼女の腕は力なく下ろされたまま、感じていたはずの彼女の温もりはなかった。
顔を合わせたくても結愛は顔を背けて、こちらを見てくれようともしない。
「結愛、返事を聞かせて?」
羽琉矢の請うような声に結愛はびくりと肩を震わせた。
返事をと言われても咄嗟に言葉は出ない。嘘はつきたくない。でも本当のことは言えない。
顔を見ることさえ怖くて、俯いたまま視線は足元を彷徨っていた。
「僕は結愛が好きだよ。たぶん初めて見た時から惹かれていたんだと思う。僕は結愛の……」
結愛は立ち上がった。
わたしも羽琉矢さんが好き。わたしも同じ一目で好きになった……でも、でも。
これ以上聞けば後戻りできなくなる、そんな気がした。怖くて、羽琉矢の気持ちが、自分の気持ちが、怖くて。とにかく逃げ出したかった。
だが、羽琉矢はそれを許してくれなかった。
結愛は抱きしめられたまま動くことが出来なかった。
羽琉矢の気持ちが心に突き刺さって痛い。
知らなければよかった。片思いのままならば、どんなに辛くても悲しくても彼のことは忘れて、普通に大学生活が送れたかもしれないのに。そして、いつかは誰かと恋をして幸せに暮らしていけただろう。
「結愛?」
何の反応も示さない結愛に、肩口に顔を埋めていた羽琉矢が顔を上げる。
抱きしめれば抱き返してくれた彼女の腕は力なく下ろされたまま、感じていたはずの彼女の温もりはなかった。
顔を合わせたくても結愛は顔を背けて、こちらを見てくれようともしない。
「結愛、返事を聞かせて?」
羽琉矢の請うような声に結愛はびくりと肩を震わせた。
返事をと言われても咄嗟に言葉は出ない。嘘はつきたくない。でも本当のことは言えない。
顔を見ることさえ怖くて、俯いたまま視線は足元を彷徨っていた。
「僕は結愛が好きだよ。たぶん初めて見た時から惹かれていたんだと思う。僕は結愛の……」
結愛は立ち上がった。
わたしも羽琉矢さんが好き。わたしも同じ一目で好きになった……でも、でも。
これ以上聞けば後戻りできなくなる、そんな気がした。怖くて、羽琉矢の気持ちが、自分の気持ちが、怖くて。とにかく逃げ出したかった。
だが、羽琉矢はそれを許してくれなかった。