エリート社長の密かな純愛 〜身籠り初夜から始まる極上な甘い罠〜
「今の私は……慧さんにずっと探してもらえるような、そんな大層な人間じゃありません……っ」
自分で自分を惨めに縛りつけるような言葉が、ボロボロと口から溢れて止まらない。
「 私、わかってるんです。私が、あなたにふさわしくないことくらい。だから、もうこれ以上、あなたの輝かしい未来の邪魔になりたくない……っ、もう放っておいてください……!」
胸が張り裂けそうだった。
彼が好きだからこそ、”義務”で優しくされるのが苦しかった。
……邪魔者として捨てられる前に、自分の足で消えてしまいたかった。
ズキズキと激しく痛む心に蓋をして、背を向けて走り去ろうとした───その瞬間。
「───雛乃!!」
部屋の空気を震わせるほどの、張り詰めた怒号。
「っ、あ……」
逃げる隙なんて、最初からなかった。
強い衝撃とともに後ろからきつく抱きすくめられ、視界がぐらりと揺れる。
背中にダイレクトに衝突する、慧さんの激しい鼓動。
そして、怒りで荒くなった熱い呼吸。
折れそうなほど強い力で回された彼の腕が、私の身体を容赦なく縛りつける。
……まるで、どこにも逃がさないと証明するように、私は彼の胸の中に完全に閉じ込められてしまった。