神様、今世のわたしは最後まで彼の隣にいられますか?

1.再会〜心穏main〜

 『かのん!―』

 そんな声で今朝も目を覚ます。最近は特にこの人が夢にでてくる。わたし、心穏(しおん)は前世、子どもを助けて死んだ。そのときに彼氏がいた。多分、この人がわたしの彼氏なんだろう。いつ、再会できるのだろう。

そんなことを考えながら、今日も家の扉を開ける。



 校門につき、周りを見渡すと、たくさんの生徒で賑わっていた。

「心穏!」

「え、莉緒?!」

この子はわたしの親友、莉緒。前世も親友だった。けど莉緒は前世の記憶がないみたいだし、心配させたくなくて言ってない。


「―は!?お前何言ってんだよ!」

「早くっ!写真撮って彼女さんに送ろうぜ!」



「え、」

桜の木の下で友達と楽しそうに話す彼。

彼は最近よく夢に出てくる、前世の彼氏。


ー奏斗、?


「じゃ、俺彼女来たから行くわ。奏斗もちゃんと待ってろよ〜」

「おうっ!またな」

奏斗の周りに人がいなくなったのを見て、わたしはいつの間にか走っていた。

「奏斗、わたしのこと、わかる、?」

「は、知ってるわけ―、心穏、?」

「覚えてたんだね、っ、」

涙が出てきて、止まらない。そう奏斗は前世のわたしの最愛の彼。

「何で、」

「奏斗〜」

「あ、七瀬」

「え、その子誰?」

「ああ、新入生に道聞かれてただけ、」

「あ、そうなんだ〜、もういい?行こ、」

「おう、」

走ってきたかわいい小さな女の子は奏斗の腕に自分の腕をかけて、楽しそうに歩いていく。

そっか、彼女いたんだ、。

「心穏!急に走ってどうしたの?」

「ごめん、何でもない、」

「え!?泣いてるじゃんっ」

「ごめん、何か涙出てきて」

「もう〜、泣かないでよ〜。さ、行こ?」

「うん、」

そりゃあ、そうだよね。だって、前世の話だし。覚えてたって、再会するなんて思わないもんね。

当たり前のことなのに、もしまたわたしのことを好きになってくれたら、なんて一瞬でも思ってしまったわたしが嫌になる。






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