神様、今世のわたしは最後まで彼の隣にいられますか?
1.再会〜奏斗main〜
『奏斗、次いつ会える?』
『奏斗、わたしのどこが好きなの?』
『ねぇ、奏斗、今度映画見に行こうよっ』
「っまたかよ」
今日もこいつの夢を見て目を覚ます。顔にモザイクかかってて、どんな顔かわからないけど何か懐かしいこいつは前世の彼女。
いつか、会ってみたい。今の俺には彼女がいるのにそんなことを思ってしまう。
「はぁ、行くか」
今日も家を出る。
「な、奏斗」
「お、流輔」
「お前絵になってんじゃん、」
「何言ってんだよ」
「桜の木と奏斗、みたいな題名でさ。彼女さんに送ったらいいじゃんっ」
「は!?お前何言ってんだよ!」
「早くっ!写真撮って彼女さんに送ろうぜ!」
「流〜、あ、奏斗くんもおはよ〜」
「じゃ、彼女来たから行くわ。奏斗もちゃんと待ってろよ〜」
「おうっ!またな」
「じゃ、流借りま〜す」
「はーい、楽しんで〜」
見送ると、
「奏斗、わたしのこと、わかる、?」
「は、知ってるわけ―」
いや、わかる。多分…
「心穏、?」
「覚えてたんだね、っ」
そう、こいつは、前世の俺の彼女。
「何で、」
急に現れるんだよ、何で、今。
「奏斗〜」
「あ、七瀬」
この七瀬が今の俺の彼女。
「え、その子誰?」
「ああ、新入生に話聞かれてただけ、」
「あ、そうなんだ〜、もういい?行こ、」
「おう、」
だめなんだ、心穏と話すなんて。だって今の俺には彼女がいるから。
でも話したい、会いたい、と思ってしまっている。
俺は本当に七瀬のことが好きなのか、?
心穏を失った悲しみを引きずって、ただの穴埋めなんじゃないのか、?
自分でもわからなかった。


