親愛なる魔王の君へ〜The Ordeal〜
「僕は、大魔王の座を継ぎます。そしてクラル・ディスペアを側近に選びたい。……クラル、いいかな?」

ルーチェはクラルの方を向く。クラルは恭しくお辞儀をした。

「選んでいただき、光栄です」

クラルのその様子を見て、ルーチェはハッとあることを思い付いた。

「クラル。早速だけど、君命です!」

「はい。何なりと」

真剣な表情をするクラルに対し、ルーチェは笑いかける。

「敬語禁止。僕のことは「ルーチェ」って呼んで」

クラルの目が見開かれる。しかし、彼はすぐに主人の命令に応えた。

「わかった。ルーチェ」

ルーチェの胸が喜びで満たされる。思わずルーチェはクラルに抱き付いていた。クラルが驚いたように目を見開く。ルカたちはそれを微笑ましく見守っている。

新しい大魔王が、誕生した。










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