左は陽くん、右は蓮くん。
9.秋葉原
朝起きると少しだけ肌寒い。
朝の準備を済ませる。
長袖のシャツにチェックのスカート。
その上にライトグレーのカーディガンを着た。
「莉央ー」
聞き慣れた陽の声がして、階段を駆け下りる。靴を履いてドアを開けると、陽と連が待っている。
学校に向かい校門をくぐる。下駄箱に向かう途中、金木犀の甘い香りが鼻先をくすぐった。懐かしい匂い。
ローファーから、上履きに履き替え教室に向かう。教室に入るとあきに駆け寄った。
席に荷物を置いた陽と蓮も、私の席にきた。
いつもの四人で、挨拶を交わす。
あきが真剣な表情で、口を開く。
「皆に、お願いがあるの!」
「どうしたの?」
あきは睫毛を伏せた。
「こんな事、言ったら引かれてしまうかも」
私はあきが、何を言っても引かない覚悟はある。あきの手をギュッと握りしめた。
「引かないよ!」
「約束だよ?」
蓮が眉をひそめこちらを見たが、見ないふりをした。
「うん!約束!」
あきは頬を紅潮させた。
「……土曜日にハロウィンパーティーがあるんだけど、皆で行かない?」
蓮があきをチラッと見る。
「……行くだけ?」
あきは席から立ち上がると、両手で机を叩いた。その唇はわなわなと震えている。
「……そんな訳ないじゃない」
陽がにこにこしながら、机に手を付いた。
「ハロウィンパーティーならー。コスプレしたいでしよーっ」
あきは陽の横で腕を組んで、何度も首を縦に振っている。
そして、私に視線を向けた。
「莉央!お揃いのコスしない?」
「する!!」
陽は蓮の肩に手を回すと、耳元に唇を近付けた。
「でー、蓮は行かないわけー?」
「……行くけど」
「全員参加ー」
「放課後、コスプレ用品見に行かない?」
「いいねえー」
朝の準備を済ませる。
長袖のシャツにチェックのスカート。
その上にライトグレーのカーディガンを着た。
「莉央ー」
聞き慣れた陽の声がして、階段を駆け下りる。靴を履いてドアを開けると、陽と連が待っている。
学校に向かい校門をくぐる。下駄箱に向かう途中、金木犀の甘い香りが鼻先をくすぐった。懐かしい匂い。
ローファーから、上履きに履き替え教室に向かう。教室に入るとあきに駆け寄った。
席に荷物を置いた陽と蓮も、私の席にきた。
いつもの四人で、挨拶を交わす。
あきが真剣な表情で、口を開く。
「皆に、お願いがあるの!」
「どうしたの?」
あきは睫毛を伏せた。
「こんな事、言ったら引かれてしまうかも」
私はあきが、何を言っても引かない覚悟はある。あきの手をギュッと握りしめた。
「引かないよ!」
「約束だよ?」
蓮が眉をひそめこちらを見たが、見ないふりをした。
「うん!約束!」
あきは頬を紅潮させた。
「……土曜日にハロウィンパーティーがあるんだけど、皆で行かない?」
蓮があきをチラッと見る。
「……行くだけ?」
あきは席から立ち上がると、両手で机を叩いた。その唇はわなわなと震えている。
「……そんな訳ないじゃない」
陽がにこにこしながら、机に手を付いた。
「ハロウィンパーティーならー。コスプレしたいでしよーっ」
あきは陽の横で腕を組んで、何度も首を縦に振っている。
そして、私に視線を向けた。
「莉央!お揃いのコスしない?」
「する!!」
陽は蓮の肩に手を回すと、耳元に唇を近付けた。
「でー、蓮は行かないわけー?」
「……行くけど」
「全員参加ー」
「放課後、コスプレ用品見に行かない?」
「いいねえー」