左は陽くん、右は蓮くん。

10.恐怖のお化け屋敷

あっという間に土曜日になった。
あきちゃんとは駅で待ち合わせして、いつもの四人になった。
着いた場所は遊園地だった。
ここで、ハロウィンのコスプレイベントがあるらしい。
入園券を購入して中へ入ると、男女に分かれて更衣室へ向かった。
メイド服に着替え、鏡の前に立つ。
楽しみにしていたはずなのに、実際に着てみると凄く恥ずかしい。
更衣室から出ると、陽と蓮とも合流する。
合流した瞬間、二人共一瞬動きが止まる。
吸血鬼に扮した陽が、目を細める。
「二人ともやばー」
蓮は視線を逸らした。
「……可愛い」
あきはメイクポーチを取り出した。
「仕上げよっか。じゃあ、蓮くん座って」
蓮は諦めたかのように、ベンチに座る。
あきがファンデーションを塗るたび、蓮の表情が曇っていく。
それを見た陽が軽く笑う。
「蓮ー、ウケるー」
「……えっ。俺、どうなってるの?」
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