左は陽くん、右は蓮くん。
遊園地内を、仮装した姿で歩くだけで楽しい。
スマホで写真を撮りながら歩いていると、お化け屋敷が視界に入る。
私の中でふと疑問が浮かんだ。
「この格好でお化け屋敷入ったら、どうなるんだろう」
陽はお化け屋敷に向かって、足を大きく踏み出した。
「お化け屋敷ー、いきたいー。蓮もいこー」
「……別にいいけど」
私もあきの手を取ると、お化け屋敷に向かう。
係員にチケットを渡して、中に入る。
子供騙し。
そう思っていたのに、中はかなり本格的だった。
薄暗い通路の先から、何かが動いた気がする。
気付けば、身体が震えていた。
陽が近くに来て、手を握る。
「作り物だからー、へーき」
そう言われた瞬間に、壁から人が飛び出して来た。
頭が真っ白になり、悲鳴をあげる。
陽の手を振り払うと逃げるように走った。
冷静になった時には、周りに誰もいない。
不気味な道を進む事すら怖くて、その場で腰が抜けた。
声を出すのも怖くて、涙だけが溢れる。
どれくらい時間が過ぎただろう。
暗闇の向こうから、人影が近付いてくる。
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