グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
神殿の神官たちは、クレルとサンサザール神官が、親子関係であることを暗黙の了解事項として認めていたからだ。

副校長は、クレルの反応を想定内だったようで、軽く手で制して続けた。

「ええ、ええ、あなたの不安は当然です。
が・・・この神殿の存続を守るために必要なのです。

この神殿を守る事は、サンサザール神官の強い御意志でもありますから」

副校長の言葉に、クレルは遺髪の袋を握りしめた。

サンサザール最高神官、亡くなった父の意志は、この神殿の未来を守る事。

「サンサザール最高神官様が亡くなった事を、いつまでも隠すわけにはいきません。

すぐ次の最高神官が就任することで、領主たちもしばらくの間は、様子見の姿勢を取るでしょう。

これは、喪の期間を含めて、時間を稼ぐための手段なのです。
幹部神官会議でも、それ以外の案は出なくて・・・・」

副校長先生は、クレルを立ち上がらせ、自分はその前にひざまずいた。

「サンエクレール最高神官・・・あなたの新しい名前です」

「先生!そんな・・急に言われても・・」

クレルは、頭をたれ、ひざまずく副校長先生の姿を見下ろして、戸惑いをあらわにした。

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