グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
だが近年、日照りや害虫の問題で、穀類の収穫量が激減。
王国の税金の徴収・その利害関係も入り組んで、問題はより複雑化して、領主たちの不満は高まった。
神殿の壁際に汚物がぶちまけられたり、人気のない納屋から火が出た事がある。
神官たちは、領主の嫌がらせと口々に言っていたのだ。
領主会議では、神殿と領主との対立が露骨になり、サンサザール神官は両者の板挟みで苦心をしていた。
クレルは、領主会議が終わった後、サンサザール神官が憔悴(しょうすい)しきって、部屋に戻ってきたのを思い出した。
元から体は丈夫な人ではない、心労がどれほど大きかった事か・・・
そして、次の朝、彼はベッドで冷たい骸(むくろ)となり、発見されたのだ。
「彼らは、領主たちは・・
サンサザール最高神官様が亡くなったと知れば、そこにつけこんで、難癖をつけて、自分たちの有利になるように決定してしまうでしょう。
ですから、それを押さえるためにも、すぐに次の最高神官が、立たねばならないのです」
「でも、私は・・・」
クレルは初級神官だったが、最高神官の仕事の補助をすることを許されていた。