グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
最高神官の仕事
執務室の書類はきちんと整理されて、年代別に書棚に収納されている。
サンサザール神官は几帳面だったので、儀式手順や祈りの言葉、祈祷などの神殿業務について細かく記録をとっていた。
副校長は、クレルに無理難題の仕事を押し付けたという自責の念もあり、視線を資料におとしたまま、口を開いた。
「この次の領主会議では、神官様の訃報のために延期されると思います。
あなたが正式就任をしても、神官様の葬儀の準備もあります。
領主たちも服喪の期間は、会議ができないこともわかっているはずですから」
クレルは机の上に置いてあった聖典を取り、率直に言った。
「儀式関係は、記録を見れば何とかなると思います。でも、領主会議では、何を発言したらいいのか・・・」
クレルのすがるような視線に、副校長は、同意するよう深くうなずいた。
「神官会議でどのような事前の対策を立てるか、詰めなくてはならないのですが・・・」
神官会議のメンバーは、皆相当に高齢であり、どこまで危機感をもって議論ができるのかもわからない。
神殿内部でもそれぞれの神官が、思惑を持って発言をしていたからだ。
領主側に有利になるような発言をする神官も、少なからずいるらしい。
領主と懇意になり、密かに金銭や貢物をうけとっている。