グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公

リーフェスト公の不発弾

<リーフェスト公の真意>

クレルが居間に戻ると、リーフェスト公の姿はなかった。

グリフォンは置いてきぼりにされたらしく、絨毯に寝そべっている。

「グリフォン、おいで」

クレルが呼ぶと、うれしそうに尻尾を振って足元に寝そべった。

「お嬢様、お食事の準備をしますが・・」

マーシャのしゃがれた声が聞こえた。

「リーフェスト公様は、お出かけになったのですか?」

「はい」

トーマスもマーシャも寡黙だ。

クレルは食堂でスープとパンだけの簡単な食事を取り、グリフォンと一緒に寝室に行った。

グリフォンが一緒にいると、寂しさや不安がまぎれた。

その日の夜中。

グリフォンが部屋から出たいと、ガシガシと戸をひっかく音で目が覚めた。

すぐに出してやると、クレルもショールを羽織って、階下に降りていった。

玄関で主人の帰宅を喜んで、尻尾をブンブン振りながら、主人の足にまとわりついている。

「リーフェスト公様、お帰りなさいまし」

クレルが、階段の踊り場で声をかけた。

「これは、これは、お嬢様。ここでの暮らしは、気に入っていただけたでしょうか?」

リーフェスト公がご機嫌な様子で、胸に手をあて、頭を深々と下げた。

「別に問題はありませんけど・・・」

クレルは気が付いた。

リーフェスト公が酒臭いのだ。かなり酔っ払っている。

再度、リーフェスト公はおおげさな身振りで、儀礼をつくすように頭を下げた。

「グリフォンの花嫁が心配で、心配で。無理して戻ってまいりました」

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